4つの極小のメロディー(4音からなる音列)を縦横無尽に組み合わせて曲を展開する、と言う意味です。
調性は無いのですが、中心音を設定してあるので、それを調と言い換えるなら、この曲は”ヘ長調”です。
形式をどうこうしようとは考えには無かったので、典型的な長調のソナタ形式で書いています。
当時、無調と言えばセリー音楽、みたいな考えで頭が固くなっていたので、
それから脱却したくて、「自由に作ったセリー」と「ある程度法則を持った音の方向」だけで曲が進んでいきます。
音の方向が目指していくのは、あらかじめ設定された「和音」です。これが、無調ながら調性音楽で言う「色」的なものを出しています。
この曲は、大学の作品発表会において、同級生の演奏者5人によって演奏されました。
演奏

武蔵野音楽大学2005年度作曲学科試演会において初演。
齋藤誠二, flute
甲田恵, oboe
永田絵莉, clarinet
白井嶺雄, horn
清水龍一郎, bassoon